人前でリップ塗れる女子は勝ち組
人前でリップが塗れない。
口紅の方のリップはもちろん、色がついていないリップクリームすら私は人前で塗ることが出来ない。
化粧直しだって、他の人の目があるトイレの化粧台ではできないから、いつもトイレの個室で隠れてこそこそやっている。
どうしてなんだろうと自分で考えてみた結果、根本的に自意識が過剰というのはもちろんだけど、女であるということに対する自負や自信のなさに気づいた。
私は普通の女子に比べて身なりに対する意識が若干低めだ思う。大学に入って化粧はするようになったものの、髪の毛もまいたりしないし、服装もボーイッシュがほとんどで、スカートをはくと珍しがられる。指輪をつけたり、イヤリングを付けるのもなんとなく恥ずかしい。
そんな私が、リップを塗るという"女を全面にだす行為"を自分がすることで、
「え、あいつリップ塗ってる・・・。」
「あんな身なりに無頓着そうな顔して、そういうとこ気にするんだ・・・。」みたいに思われる気がしてしまってならない。
これは完全なる自論だけど、人前でリップを塗れる女子は、多少なりとも自分が女であるという自負や自信があるんだと思う。
化粧の大変さを男子に語る女子にも同じことが言える。彼女たちがそれを語れるのは、化粧で作られたクオリティの高い顔面を提供しているという自負があるからであって、もしそれを化粧の下手なブスが言ったら、全員が「いやお前が語るなよ」ってつっこむと思う。
だから、人前でリップが塗れるということは、前提として私はそれなりのクオリティの女子ですよという自負があって初めて成立する行為だと思う。
まあ、こんなこと書く前にお前は身なりにもっと気を使えってはなし。